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A King Crimson ProjeKct『A Scarcity Of Miracles』

今回は
A King Crimson ProjeKct『A Scarcity Of Miracles』
です。

Scarcity of MiraclesScarcity of Miracles
(2011/05/26)
King Crimson Projekct

商品詳細を見る


今回このアルバムを選んだ理由…好きなアルバムであるというのは勿論なんですが…
King Crimson本体の名盤を扱うのが正直怖いってのもでかいです(笑)
当ブログには"知識がありません"と注意書きがあるわけですが…やっぱり出来るだけ適当なことは書きたくないわけですよ。
好きなミュージシャンなんかの場合は特に。
またプログレは難解な部分が大きい上にコアなファンが多いし、その中でもさらにコアなファンが書いたコアな記事が世間に溢れてます。
例え誰かに直接批判されることはないとしたって、迂闊には手を出せないなと…。

ただその考えで行くと"コアなファンはKing Crimson本体じゃなくたって聴くだろ。しかも最新作だし注目度高くない?"ってことになりそうです。
にも拘らず今回迂闊にも本作に手を出せたのは、正直このアルバムの世間的評価が高くないという現状があったのが大きいわけです。
高くないどころか、かなり"期待を裏切られた"的評価が多いのです。
今回は何故世間の反応がそうであったか、でそれを踏まえたうえで肝心の自分の感想を書いていきたいと思います。

まず前提知識として…
King Crimsonは元メンバー、現メンバーによる派生バンドが非常に多いです。



その理由としては勿論、関わったメンバーが多いとか、曲に需要があるといったこともあるわけですが…
King Crimsonが時代を経るごとにどんどんと進化を遂げるバンドである、つまり昔のスタイルではもうやらないバンドであるということが大きいのだと思います。
世間的にプログレバンドには"長尺""転調が多い""メロトロン等の楽器を用いている"…等のイメージがありますよね。
King CrimsonのリーダーRobert Frippからしたら、そんなイメージをもたれること自体がプログレッシブとはいえないということになるわけです。
というかもはやプログレッシブ・ロックという定義をされていること自体嫌っていました。
"進化し続ける俺たちに定義づけなんかするな"ぐらいのもんでしょうか。
という訳でまぁ昔のスタイルではやらない(リマスター出しまくりだけど)ことは勿論、Robert Fripp自身がそういった派生バンドに参加することもなかったわけです。
(派生バンドの名付け親になったりと、その活動自体に否定的だったわけではないようですが…。)


そんな状況で出たのがこのアルバム『A Scarcity Of Miracles』なわけですが…メンバーはRobert Fripp、Mel Collins、Jakko M Jakszuk、Tonny Levin、Gavin Harrisonです。
そう、Robert Frippが参加しちゃってるんですね。
しかも他のメンバーもお馴染みのTonny Levinがいる上にサックスのMel Collins『RED』以来約35年ぶりに参加しています。
またボーカルも、派生バンドに参加し昔のKing Crimsonの歌を歌っているJakko M Jakszukです。
後期King CrimsonにおけるAdrian Belewの特徴的で緊張感がないともとれるボーカルが気に入らない人からしたらこれもでかい筈。

それに加えRobert Frippは本作発売前、自身のブログにおいて引退宣言をしていました。その中で突然これが発売されたわけです。しかもKing Crimsonの名が付されて。
私もタワレコで発見した時は「ざわ・・・・」となったのを覚えています。
King Crimsonは2003年に『The Power To Believe』を出して以来新譜を出していません。
しかも本作は今のところ引退作となる可能性が高いときてます。
いわばお預け状態のファンが"あの攻撃的な、メタル的なプログレ(ヌーヴォ・メタル)が聴けるぞ!もうないと思ってたら!"と沸き立つのも無理はありません。


で、肝心要の本作の内容ですが…
"攻撃的""メタル"とは全く無縁と言っていいようなおとなしい、穏やかなアルバムになっています。
それも初期ファンが期待しそうな「The Court Of The Crimson King」的なものではありません。
今までのKing Crimsonで近いのは『Discipline』収録の「Matte Kudasai」とかでしょうか?




まぁ本作の制作経緯を考えるとそうなるのも無理はありません。
説明すると…
(英語表記のライナーノーツを参考にしています。英語力不足なので間違っていてもご勘弁を。)
まずある日の午後Robert FrippJakko M Jakszukが偶然スタジオで遭遇したそうです。
その際に、派生バンドで自分の代わりにギターを弾いている彼に興味が抱いたのでしょうか、一緒に即興演奏を行いました。
そこで作成された音楽ファイルはJakko M Jakszukが持ち帰ることになり、彼が一人でアイデアを膨らませたようです。
ある程度アイデアが固まり曲も出来てきた段階でMel Collinsがサックスとして誘われ、他2名も参加を要請されました。
この時点でそのプロジェクトが今回の"ProjeKct"になったのだといいます。
つまり…最初からKing Crimsonの関連作品として構想されたものではないのです。
しかもRobert Frippではなく、Jakko M Jakszukが主体となっていたことは明らかですね。
大体オフィシャルビデオからして手抜き感漂ってますし…w




それでもRobert Fripp曰く、メンバー5人中4人が英国人だし、何より"予期せず"ってことは歓迎すべき事象だ、つまりKing Crimsonとしての遺伝子は受け継がれているのである…ということなんだそうで。


で個人的な感想なんですが…
King Crimsonだと思わなければ良い作品なんじゃないの?…と言いたいです。
確かに攻撃的でもない、ましてRobert Fripp主体でもないです。でも1曲1曲のクオリティは高いと思うんです。
それにプログレではなくとも『A Scarcity Of Miracles』というコンセプト、その世界観醸成にはしっかり成功していると感じます。
先ほど掲載したチープなPVをもう一度見ると分ると思いますが…。
それにJakko M Jakszukが主体…つまり彼の作品じゃないかという見方もできるんですけれど、曲の中心にいるのは明らかにMel Collinsなんです。
これは大きいです。元々初期King Crimsonが好きなら彼のサックスで楽しめないわきゃないですよ。
またJakko M Jakszukのボーカルがこういう大人しい情緒的な曲に合っているのも確か。
それにRobert Frippにしても攻撃的とまではいかずとも、ダークな音を聴かせてくれる場面があったりしますしね。


「The Other Man」

大体ですね…
Robert Frippについていけないことなんて今まで山ほどあったじゃないですか。
Brian Enoとの共作アルバム『Beyond Even』だって私はよくわかりませんでしたよ。格好良いけど。
つまりファンならこの位の心構えはしていてしかるべきなんです。
…全てを受け入れろという訳ではないですけどね。純粋に作品として評価しようぜってことです。
"キング・クリムゾン最終形態ついにその姿を現す! "なんて宣伝文句に騙されたって方もいるそうですが…ねぇ。
"ギターサウンドをフューチャーした究極のアルバムがついに完成!!"なんて帯がついてたUZとかいう某世界陸上さんのアルバムに比べれば全然嘘は言ってませんよ!

まぁ正直これでRobert Frippが引退というのは嫌というのには同意しますけどね。
David Bowieの復帰作『The Next Day』に参加要請があったとかなかったとかいろいろな話がありますが、実現してればなぁと思わずにいられません。
Robert Frippによると"なかった"だそうですが、加えて"もし参加要請があったら引退撤回も考えた"だそうで…。
こりゃもうDavid Bowieにもう一肌脱いてもらうしか…w

・・・・・・
追記:David Bowieの新譜からシングルカットされた表題曲「The Next Day」のMVを先ほど初めて見ました。



格好良い。何よりバンドを引き連れて歌ってらっしゃる。しかもかなりのハイテンションで!
これを見ると次回作の参加とか期待したいですね。いつか『The Next Day』についても書きたいですが、引退作なんてしょぼくれたものじゃなかったですし。
何より我々は一度この方の復帰という奇跡を体験したわけですから。できないことないですね。



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2013.05.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 洋楽

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音楽(60~70年代洋楽、70~90年代邦楽中心)、映画などの只の感想文を垂れ流します。エッセイ、レビュー、コラム云々…は書けません。感想文です。
気に入らなかったものも含め、日々聴いたものの感想を載せていこうかなと。
知識はなく主観的。精通した方はお笑いになるかもしれませんがよろしければ。

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